コンピュートモジュール3 販売!

情報共有を目的とし、Raspberrypi.org で公開されたブログ記事の翻訳を公開致します。

翻訳に際し、原文の意味を維持するよう細心の注意を払っておりますが、誤訳や不備などありましたら、弊社「株式会社 ケイエスワイ」までご連絡下さい。

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特に、「私達のウェブサイト」などの表現は、www.raspberrypi.org を参照していることにご留意下さい。

原文タイトル Compute Module 3 Launch!
原文公開日時 2017年1月16日 9:09 am
原文公開URL https://www.raspberrypi.org/blog/compute-module-3-launch/
著者 James Adams
COO 兼ハードウェア リーダー

もうしばらく前のこととなりますが2014年4月に、私たちは 初代 Raspberry Pi と同じ BCM2835 プロセッサを採用にした最初のコンピュートモジュール (CM1) をリリースしました。 CM1 は素晴らしい成功を収め、IoT やホーム/工場での自動化分野を始めとし、さまざまな分野で採用されるようになりました。 このコンピュートモジュールも姉妹品の Raspberry Pi に劣らず、宇宙空間での利用も考慮に入れて設計されました!

コンピュートモジュール3

初代コンピュートモジュールのリリース以降、Raspberry Pi ボードにおいては、2つ世代が進みより高速化されたモデルが販売されました。これをうけ、本日新しいコンピュートモジュール3 (CM3) を発表します。 ハードウェアは Raspberry Pi 3 をベースとし、初代と比べ2倍のRAM、およそ10倍の CPU 処理能力を持ちます。 Raspberry Pi 3 の販売開始以降、私たちはコンピュートモジュール3 についても議論してきました。 そして、NEC ディスプレーによる CM3 を使ったディスプレー ソリューションの発表という早期採用事例にいたり、とても興奮しています。

コンピュートモジュール3

コンピュートモジュールの基本的なアイデアは、簡単かつ低コストで Pi ハードウェアを利用したカスタム製品を製造するためのルートを提供することです。 考えは、巨大企業と同等の技術に簡単にアクセスできるよう「チーム ガレージ」 (訳注:ガレージで開発生産など小規模ながら競争力のある製品を提供する生産者を意図する) を提供することです。 このモジュールはプロセッサ ピン、高速 RAM インターフェース、コア電源等の引き回しの複雑さを引き受け、必要最低限の外部インターフェースとフォーム ファクターのみを持つシンプルなキャリア ボードを可能にします。 CM3はDDR2 SODIMM 標準のフォーム ファクターを採用し、ソケットにはいくつかの製造元があり、高価でなく入手性も良好です。

実際には今日、私たちは2つのバージョンのコンピュートモジュール3を販売します。 1つ目の「スタンダード」 CM3 は、Pi3 と同様の最大 1.2 GHz で動作する BCM2837 プロセッサと 1 ギガバイトの RAM を持ち、さらにモジュール上に 4 ギガバイトの eMMC フラッシュを持ちます。 私達が「コンピュートモジュール3 Lite」 (CM3L) と読んでいる2つ目のバージョンは、同様に BCM2837 プロセッサと 1 ギガバイトの RAM を持ちますが、SD カード インターフェースがモジュール ピンで提供され、ユーザーが要求に応じて eMMC か SD カードを接続できるようになっています。

CM3 (左) と CM3L (右) の背面

同時に get-you-started (訳注:手始めの) ブレークアウト ボードとなるコンピュートモジュール IO ボード V3 (CMIO3) の更新バージョンを販売します。 このボードはモジュールに必要な電力を供給し、モジュール上のフラッシュ メモリーへのプログラム (非 Lite バージョン) と SD カードの利用 (Lite バージョン) を可能にし、プロセッサ インターフェースへのもう少しとっつきやすい (Pi と同様のピン ヘッダや FFC コネクターを利用した) アクセス方法と Rasbian (または、任意の OS) を起動できるシステムに必要十分な HDMI と USB コネクターを提供します。 また、カスタムボード製造の前段階で、ボード デザインの最初のたたき台としたり、ハードウェアの試用を手っ取り早く行うためや、システムの構築やテストに使うことができます。 CMIO3 は初代コンピュートモジュールや CM3、CM3L に適合します。

このコンピュートモジュールに関する包括的な情報は、私達のウェブサイトの「relevant hardware documentation」セクションから得ることができます。 また、データーシートも含まれます。

CM3 と CM3 Lite の販売に伴い、既存の初代コンピュートモジュールが販売中止となることはありません。 CM3 が能力過剰となる場面では、この製品の低価格、低消費電力が有効なオプションとなるため、これからも現行の製品として扱い続けます。

CM3 と CM3L の価格は、それぞれ $30 と $25 (税金、送料別) となり、この価格はどのような数量の注文にも適用されます。 初代コンピュートモジュールの価格もこれにあわせ $25 へ値下げされます。 私たちのパートナー RS と Premier Farnell は、コンピュートモジュール3 向けのデザインに必要となる全てを含む完全な開発キットを提供しています。

CM3 は、私たちのデザイン ガイドラインに従った CM1 向けデザインと大部分は互換性が有ります。 注意点として、新しいモジュールは 1mm 高くなっている点が挙げられます。 また、プロセッサコア電源 (VBAT) はかなり多くの電流を要求するようになっています。 その結果、高負荷時のプロセッサはとても高温になります。 デザイナーは、予想される使用状況にあわせ、冷却も考慮に入れる必要があります。

CM3 (左) は CM1 (右) より 1mm 高い

コンピュートモジュール3 を販売できてとてもうれしく思います。 そして、人々に利用される情景を想像し、とてもわくわくしています。 今日、あなたのコンピュートモジュール3 を手に入れるために、私たちのパートナー element14 (または Farnell UK) と RS Components へ向かいましょう!

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